より涼しく作業ができる空調服は?おすすめのタイプと着るときのコツを解説!

内側に小さなファンが付いた空調服は、夏場の屋外作業などで活躍してくれるアイテムです。作業中に汗をかいたり炎天下で仕事をしたりするときは、このようなアイテムが役立ってくれるでしょう。空調服には、いろいろなタイプがあります。

ここでは、より涼しく作業ができる空調服や、涼しさをアップするコツなどを解説します。

『空調服の着心地とファンを動かすモーターの性能について』


おすすめのタイプ1「フードが付いた空調服」

フードが付いている空調服は、ヘルメットを被って作業をするときにおすすめのタイプです。建設現場での作業や点検作業では、安全上の理由からヘルメットを着用しなければならないケースもありますよね。作業をする場所の温度が高いと、ヘルメットの内側に熱がこもって額から汗が流れてくることがあるかもしれません。

このようなトラブルを防いでくれるのが、フードが付いた空調服です。ヘルメットの上からフードを被れば、ファンで起こした風がヘルメットの内側にも行き渡ります。風で頭皮や額の汗が冷やされると、ヘルメットの内側の温度が下がって涼しさを感じることができます。

フードの部分に遮熱効果がある素材が使われていれば、さらに効果的です。こういった素材は、頭の部分に熱が伝わるのを防いでくれます。急な雨のときに頭をガードできるのも、フード付きの空調服のメリットです。

おすすめのタイプ2「空気が漏れない素材を使った空調服」

空調服の効果を最大限に得たいときは、空気が漏れない素材を使ったタイプがおすすめです。空調服に広く用いられている綿は、通気性に優れるのが魅力です。ただ、綿の空調服はファンで起こした風が繊維の隙間から漏れてしまうことがあります。

そのため、「思ったほど涼しくない」といったことがあるかもしれません。空気が漏れにくい素材には、東レが開発したエアコンテックTMなどが挙げられます。ポリエステル100%のエアコンテックTMは、空調服にもよく使われている素材です。

ポリエステルと綿の混紡の高密度ブロードなども、空気が漏れにくい素材として知られています。このような素材は繊維の隙間が小さく、ファンで起こした風が外側に逃げてしまうことが少ないです。空調服の涼しさをアップしたいときは、どのような素材を使った製品かをチェックしておくと良いかもしれませんね。

おすすめのタイプ3「バッテリーの出力が大きい空調服」

バッテリーの出力が大きい空調服も、涼しさを重視する人におすすめのタイプです。空調服には、リチウムイオンバッテリーなどが多く使われています。空調服のファンは、使用するシーンに風量を数段階に設定できることが多いです。

バッテリーの出力が大きい空調服は、設定できる最大の風量も大きくなるのが一般的です。パワフルな風で汗を一気に乾かして、より早く涼しさを得たい人は、バッテリーの出力が大きい空調服を探してみましょう。ファンを連続使用できる時間も、バッテリーの出力でだいたい決まってきます。

長時間の作業が想定されるときは、連続使用ができる時間が長いほうが安心です。作業中に突然風が弱くなってしまったり、途中でファンが止まってしまったりするのを避けたいときは、バッテリーの出力を見て空調服を選んでみましょう。

おすすめのタイプ4「ベストタイプの空調服」

より涼しく作業をしたい人には、ベストタイプの空調服もおすすめと言えます。空調服には、長袖や半袖、袖なしのベストタイプなどがあります。ベストタイプの空調服は前身頃の部分だけを覆うデザインになっており、作業中に袖の部分が邪魔になることがありません。

腕を自在に動かしながら作業ができるのが、ベストタイプのメリットです。空調服の涼しさは、風が抜ける場所によっても多少変わってきます。ベストタイプの空調服の場合、風が抜けるのは脇の下や首元です。脇の下や首元は、血管が多く集まる場所です。

このような場所がファンの風で冷やされると、予想以上に涼しさを感じることがあります。肩の周りにも風が通るベストタイプの空調服は、暑い場所での作業を快適にしてくれる可能性があります。

空調服を着るときは上までファスナーを上まで上げて隙間を作らない

空調服は、ファスナーを上まで上げて着るのが涼しさを最大限に得るコツです。ファスナーが上まで上がっていないと、ファンで起こした風が隙間から外に流れやすくなります。このような場合、風が上半身に行き渡らなくなってしまうため、涼しさが半減してしまうことが多いです。

空調服は、衣服の内部に風を巡らすことで涼しさが感じられる構造になっています。風をまんべんなく行き渡らせるためには、隙間をできるだけ作らないことが大切です。ファスナーをしっかりと首元まで上げておけば、風が抜ける場所を必要最小限に抑えることができます。

隙間ができていると、ファンのパワーが無駄になってしまうのも難点です。バッテリーを稼働させても風が外に漏れてしまっては、エネルギーを浪費してしまうことにもなりかねません。ファスナーを上まで上げると最初は暑いかもしれませんが、風が行き渡ればすぐに涼しさを感じるようになります。

最初に風量を最大にしておくと、涼しさを感じるまでの時間も短く済むでしょう。

空調服対応のインナーを着ると涼しさがアップ

空調服は、インナーによっても体感温度が変わります。涼しさを重視するときは、空調服対応のインナーを利用するのが良い方法です。このようなインナーは、吸湿性や速乾性に富む素材が使われています。繊維が汗を吸収してくれれば、ファンの風で汗が蒸発するスピードも速くなります。

ポリエステルとポリウレタンの混紡などは、空調服対応のインナーによく使われる素材です。抗菌防臭加工が施されるなど、汗をかくことを考えていろいろな工夫がされているのも、空調服対応のインナーの特徴です。こういった商品は、さまざまなメーカーから発売されています。

空調服を発売するメーカーが、専用のインナーを一緒に販売しているケースもあります。空調服とインナーをセットで購入をしておけば、より涼しく作業が行えるかもしれません。作業中の体の動きを妨げないストレッチ素材のインナーも、多く出回るようになっています。

空調服の特徴を把握して涼しさをアップする方法を考えよう

空調服は、内側に取り付けられたファンで汗を乾かすことで涼しさを得るアイテムです。空調服の特徴を把握しておくと、より涼しく作業ができる商品が選べたり、着方を工夫できたりするかもしれません。これから空調服を利用する人は、このアイテムの効果が最大限に得られるように、商品の選び方や着方にこだわってみましょう。

投稿日: